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専門家トレーニングコース:臨床家のレベルアップのためのコース

専門家トレーニングコースとして2つの講座を開催しております。
◆現場で役立つ統合的心理療法講座 →詳細
◆見立て(アセスメント)演習・事例検討会 →詳細
お申込みは受講申込フォームからお願いします。 各講座は定員になり次第締め切らせていただきます (ただし定員に満たない場合は開講できないこともあります)。

現場で役立つ統合的心理療法講座

統合的心理療法の立場をとる福島哲夫、鍋田恭孝両講師による現場で役立つ見立て面接技法の講座です。


第2木曜日の福島の授業では、3次元統合モデルを中心に、統合的心理療法全般を学びます。
3次元統合モデルとは、Clの変化への動機付けと内省力に応じてThの態度を微調整し、精神分析、認知行動療法、人間性心理療法など主要な心理療法の技法を選択するというものです(ここまでが2次元)。そして症状の解消や問題解決を目指しながらも、ケースによっては自己実現や、実存(自己の責任性と主体性)、精神性などの3次元上の問題にも取り組んでいくというものです。

心理療法の統合と折衷には、ミクロな統合とマクロな統合があります。ミクロな統合とは各心理療法の共通性や共通因子に注目し、一回一回のセッションにいくつかの技法を取り入れるというものです。具体的にはカタルシス、自己理解、感情調整やself-soothing(自分で自分によしよしすること)、アサーション、修正感情体験、物語の読み替え等に取り組む介入です。福島の場合、それは統合的認知行動療法として必要に応じて認知・感情・生育歴上のトラウマや人生物語・Th-Cl関係から、場合により夢や転移も扱います。

一方マクロな統合とは統合的ケースフォーミュレーションとしてセラピーのプロセスによって取り組みを変えるものです。これは長期的な視点で、特定のケースをどのように進めていくかというフォーミュレーションや見通しのことです。各心理療法の違いに注目し、見立てと微調整を通じて、それぞれのセッション、ケースに適用して抵抗を最小限にし、中断を防ぎ、効果を最大限にしようとするものが、3次元統合モデルです。


第4木曜日の鍋田の授業では、心理療法の中で人生全体を扱っていくために必要な3-step アプローチを中心に学びます。
3-stepアプローチとは、従来のような一つの理論からのアプローチだけでは不十分だった人生全体を扱うためのアプローチです。

(1st-step) 病理へのガイダンスアプローチ:このアプローチでは、病理のメカニズムを熟知する必要があります。それを基にして病理とどのように向き合いマネジメントをするかを扱う心理教育的アプローチが必要です。

(2nd-step) 現在の抱えている問題や悩みのメカニズムの明確化と、より良き対応への問題解決的アプローチを学びます。
このアプローチには、エピソードを読み込む力が求められます。認知行動療法的なアプローチは、この段階で参考になるアプローチですが、認知の歪みばかりではなく、対人関係のスタイルや、無意識に求めているものは何かなど、複合的な読み方を学びます。

(3rd-step) 生き方そのものへのアプローチ。力動的精神療法や人生そのものを扱う従来からの精神療法的アプローチが参考になります。
実際の心理療法では、この3-step を段階的に進めていきます。特に第2第3ステップでは、自身を物語る力を見立てながら、どのアプローチを主軸にするか、またどのように治療的かかわりを深めるべきかを学びます。
鍋田個人のホームページを見ていただければ、「うつ病」についての3-stepアプローチの論文が掲載されています。

この講座を修了されたときには、どのような心の問題に対しては、どのように理解し、どのような心理療法的アプローチが必要か、を理解し身についていることを目指します。

日程:
2012年5月10日~2013年3月28日 第2・第4木曜日(全20回)
時間: 18:30~20:30(先生の都合により第2木曜日は19:00~21:00)
受講料: 1年間 10万円
※第2・第4週のうち1週のみ受講を希望する場合
1年間  5万円
定員: 25名
参加資格: 心理療法の基本的な枠組みを既に学んでいる方
場所: マトリクス・ツービル7階 →地図

○詳細スケジュール

  第2木曜日
19:00~21:00
第4木曜日
18:30~20:30
2012年 5月10日(オリエンテーションを含む)
6月 14日
7月12日
9月 13日
10月11日
11月8日
12月 13日
5月24日
6月28日
7月26日
9月27日
10月25日
11月22日
12月20日
2013年 1月10日
2月 14日
3月 14日
1月24日
2月28日
3月28日

 

見立て(アセスメント)演習・事例検討会

心理臨床において、クライエントの姿をできるだけ正確に見立てることはとても大切です。正確なアセスメントによって、より効果的なアプローチを用いることや、その中で起こりうる問題について見通しを持って取り組むことができるようになります。また、連携機関の他職種の人々と協働する場合、クライエントの問題を見立て、それを元に援助方針を組むという姿勢は心理士への信頼を育てる礎ともなります。

アセスメントの視点としては、精神力動的視点、認知療法、家族療法などの理論に沿った視点が代表的ですが、本演習ではこれら各学派の理論をベースに、より現場で役立つ統合的な見立てを行う力を育てることを目指します。

見立て(アセスメント)演習

参加者から報告されるケースのインテーク面接(診断面接)にあたる初回~数回分の面接をもとに以下の点について見立てる演習を行います。
・様々な精神病理やそれに伴う心理的な特徴の見立て
・自我機能に代表される心理機能・社会適応能力の見立て
・クライエントのパーソナリティーの見立て
本人の様子、語られる内容、家族状況、発達状況、発症状況などをもとに、少人数でのディスカッションとシェアリングを行うことで、より多面的な視点を養うことを目標とします。

事例検討会

事例全体を通してのセラピストとクライエントの相互作用の中から、クライエントのより正確で深い理解や今後の援助方針などを検討します。
比較的長期の面接を行った事例について、面接の大きな流れや、面接の中で起きていたことなどを講師の先生のコメントやフロアからの質問・コメントに沿って検討していきます。

日程:
2012年5月27日~2013年3月24日 第4日曜日
全10回 (9月は第5、12月は第3日曜日)
時間: 13:00~17:30
※5/27のみオリエンテーションのため11:00から開始
受講料: 80,000円 (分割可)
定員: 25名
参加資格: 以下の2点を満たす方
1)臨床心理及び隣接領域の現場をお持ちの方で、守秘義務を伴う職業に従事している方。または心理学系の大学院に所属している大学院生。
2)事例を提供していただくことが可能な方(個別面接であれば面接の構造・方針については特に問いません)。


※要件を満たせば臨床心理士資格認定協会の研修ポイントとして申請を予定しています
※事例提供の日程は初回のオリエンテーションの際に決定いたします。ご希望がある場合には申込み時にお申し出ください。ただし希望者が多い場合にはご希望に添えない可能性もありますのでご了承ください。

場所: マトリクス・ツービル7階 →地図

○詳細スケジュール

オリエンテーション  2012年5月27日 11:00~
    見立ての演習
(13:00~15:00)
例検討会
(15:30~17:30)
2012年 5月27日 福島哲夫先生 福島哲夫先生
  6月24日 ヴィヒャルト千佳こ先生 ヴィヒャルト千佳こ先生
  7月22日 溝口純二先生 溝口純二先生
  9月30日 横山剛先生 福島哲夫先生
  10月28日 中釜洋子先生 齊藤万比古先生
  11月25日 佐藤豊先生 佐藤豊先生
  12月16日 齊藤万比古先生 横山剛先生
2013年 1月27日 馬場謙一先生 角籐比呂志先生
  2月24日 角藤比呂志先生 村瀬嘉代子先生
  3月24日 鍋田恭孝先生
鍋田恭孝先生

○講師紹介(順不同)

福島哲夫先生 大妻女子大学教授、青山心理臨床教育センター世話人代表。 ユング派のオリエンテーションを持ち、現在は折衷・統合的心理療法を独自の理論に基づき実践している。青山心理臨床教育センターにて長く臨床に携わる。
ヴィヒャルト千佳こ 鶴が峰心理グループ代表。横浜市スクールスーパーバイザー。精神科心理カウンセラーとして30余年の経験を持つ。平成7年からは文部省委嘱スクールカウンセラーとして多くの学校にも関わる。メンタルクリニックにて心理カウンセラーとしても勤務
溝口純二先生 東京国際大学教授。精神分析から出発したが、今は様々な枠を超えて、クライエントの役に立つための心理的な援助を行っている。専門は心理療法。
馬場謙一先生 これまで、群馬大学、横浜国立大学、放送大学等で後進の教育に従事。一方で精神科医として精神分析的な立場に立ちながらも広く、柔軟な姿勢で臨床にあたる。専門は摂食障害の治療。
角藤比呂志先生 東洋英和女学院大学教授、日本橋心理臨床オフィス代表。 専門は、医療領域を中心としたロールシャッハ法・WAIS等の心理査定と統合的な心理療法
横山剛先生 文京学院大学大学院教授。 精神分析と分析心理学のオリエンテーションのもと、対話心理療法、箱庭、描画療法、夢分析、遊戯療法を通して臨床活動を行う。
中釜洋子先生 東京大学大学院教授。家族療法(=システミック療法)を学び、現在は統合的家族療法を実践している。IPI(統合的心理療法研究所)にて 臨床活動を行う。
齊藤万比古先生 独立行政法人国立国際医療研究センター国府台病院児童精神科部長として治療と臨床研究に携わる。 児童・思春期精神医学及び力動的精神医学を専門とする。特に発達障害及び不登校のお子さんの治療では高い評価を得ている。
佐藤豊先生 防衛医科大学校精神科にて長く病院臨床に携わる。包括システムによる日本ロールシャッハ学会の中核としてエクスナー法に関する著書も手がける。分析的見立てにこだわらず、その時々で仮説を柔軟に変更し、面接を考えていくという立場で指導も行っている。
鍋田恭孝先生 立教大学教授、青山渋谷メディカルクリニック院長、青山心理臨床教育センター代表。
精神分析・ゲシュタルト療法・グループワーク等のトレーニングを受け、それらをベースにしながら現場で役立つ病理・悩み別の統合的精神療法を行っている。 専門は思春期、うつ、神経症。
村瀬嘉代子先生 大正大学客員教授、北海道北翔大学大学院教授。 臨床家としてまた教育者として長く心理臨床に携わる。子どもと家族の心理臨床の第一人者である。